自己破産とは
すべての借金支払い義務を免除
司法書士を通じて裁判所に破産を申し立て、債務者(借金をしている人)の財産を債権者(消費者金融や信販会社など)に公平に分配することで、借金を全額免除してもらう解決方法です。持ち家などの財産は、原則すべて処分されますが、再出発のチャンスが手に入ります。
借金帳消
取立STOP
家財道具維持
こんな方に適しています
- 収入を生活費にまわすと支払いが難しい方
- 借金が多額になり、支払えない方
メリット
- 支払義務免除
- 借金の支払義務が免除され、毎月の返済から解放されます。
- 債権者からの取り立てが原則ストップ
- 司法書士が依頼を受けた時点で、債権者からの取り立てを止めることができます。
- 家財道具はそのまま
- 日常生活に必要な家財道具は処分されません。
デメリット
- 信用情報に登録され、新たな借り入れが不可に
- 自己破産をしたことが信用情報(俗にいうブラックリスト)に5~10年登録され、その間、新たな借り入れができなくなります。
- 自己破産できない可能性あり
- 借金の主な理由が浪費やギャンブルの場合、免責が受けられない(自己破産できない)可能性があります。
- 特定の職業に就けない
- 特定の職業(税理士・保険外交員・警備員など)に一時的に就けなくなります。
- 官報公告に記載
- 破産開始決定・免責決定を受けた事実が官報に掲載されます。
[Case1] 借金苦から解放され、仕事に集中
相談者Aさん(35才・男性)の場合
- 借金:600万円(金融会社6社)
- 毎月の返済:12万円
- 月収:15万円・職業:会社員(派遣)
- 家族構成:独身
Aさん:7年前に勤務先が倒産し、生活の穴埋めに金融会社からお金を借りるようになりました。就職先は見つかったものの、収入がかなり下がったため、返済をするための借り入れを繰り返すようになりました。現在はまだ派遣契約で、借金があることが職場に知られると、リストラされるのではと日々不安を感じています。一度すべてをリセットして、再出発したいのですが…。
借金整理の方針
司法書士:Aさんには、安心して働ける環境を整えてあげることが大切だと考えました。再計算してみると、各金融会社との取引期間が長かったので借金は大幅に減額されたのですが、それでも収入に対する返済予定額が大きく、今後の生活のことを考えて、自己破産を申し立てることにしました。
Aさん:職場に知られることなく借金問題が解決でき、感謝しています。これで仕事に集中できます。今後は自分の力で、正社員への道を切り開きたいと思います。
[Case2] 子供との暮らしに、明るい兆し
相談者Bさん(40才・女性)
- 借金:500万円
- 毎月の返済:7万円
- 月収:10万・職業:パート
- 家族構成:2人家族(子供1人)
Bさん:8年前に離婚し、子供を引き取りました。3年前、前夫からの養育費が突然ストップし、生活費を工面するために金融会社からお金を借りました。それからは利息を払うために新たな借金をする日々が続いています。贅沢を言うつもりはありません。ただ子供との暮らしを守るために、今の借金をどうにかしたいのですが…。
借金整理の方針
司法書士:借金を再計算したところ、各金融会社との取引期間が短かったので、借金はほとんど減額されませんでした。現在の収入では返済を続けていくことは困難な状況にあり、持ち家など高価な財産も無かったので、自己破産を申し立てることにしました。
Bさん:借金に追われる生活から解放され、経済的にも精神的にもずいぶん楽になり、子どもと過ごす時間も長くとれるようになりました。